YMYLとは?危害リスクで判断する対象例と編集チェック
2026年8月4日
著者: 与謝秀作
YMYLは、ジャンル名を付けるだけの分類ではありません。誤った情報によって、人の健康、安全、経済的安定や社会の福祉に重大な危害が生じるかを考えます。記事の具体的な主張と読者の行動から、必要な根拠と編集確認を決めましょう。
YMYLは誤情報が与える重大な危害で考える
YMYLはYour Money or Your Lifeの略です。Googleの検索品質評価ガイドラインでは、情報が重大な危害に関係する主題を扱います。すべての記事が同じ強さで該当するわけではなく、明確にYMYL、そうでない内容、その間の内容があります。
「金融サイトだから全ページが同じリスク」とするのではなく、どの主張がどんな判断を促すかを見ます。ガイドラインは品質を評価する視点であり、サイトへ直接与える順位点数ではありません。
健康・お金・安全・社会のテーマを具体例で比べる
次の例は編集上のリスクを考えるための例です。医療・法律・投資に関する具体的助言ではありません。
話題 | 危害につながり得る主張 | 必要な確認 |
|---|---|---|
健康 | 治療の選択や受診を左右する説明 | 適切な医学的根拠と主題に合う専門確認 |
お金 | 大きな損失を招く投資・税務の指示 | 法域、適用条件、現在の一次情報 |
安全 | 災害時に危険な行動を促す手順 | 公的な最新情報と地域条件 |
社会 | 市民の権利や公的手続に関する誤情報 | 所管機関の現行資料 |
取得できたガイドラインの版と確認日も残してください。本稿の参照確認日は2026年10月12日です。版の変更だけから、特定サイトの順位変動の原因を推定しません。
同じジャンル内でも内容でリスクが変わる
同じ「お金」の話でも、架空の小さな予算表を作る練習と、読者に特定の投資を勧める内容では、誤りの影響が異なります。同じ健康分野でも、体験した出来事の記録と治療方針の指示を区別します。
判断の軸は、誤ったときの危害の大きさ、影響を受ける人、行動の取り消しやすさ、専門知識の必要性です。記事のタイトルだけでは判断できないため、見出しや結論、行動を促す部分まで点検しましょう。
体験談と専門的助言の境界を決める
経験を語る人は、実際に経験した範囲を示せます。しかし、その体験を全員に当てはまる治療や法律上の結論へ拡張することはできません。専門的助言には、主題に適した知識や法域の確認が必要です。
Googleの品質評価の概要で示される経験や専門性は、使い分けて考えるものです。著者の資格を載せるだけで本文の誤りが正しくなるわけではありません。誰がどの主張を確認したか、記録を残します。
根拠・専門レビュー・日付を確認する
主張と資料を一対一で照合します。公式機関の資料でも、対象国や適用条件、発行時点を見なければ正しく使えません。古い情報が残っているときは、日付だけを更新せず本文の判断条件を確認してください。
読者の危険につながる誤りを見つけた場合は、著者紹介の追加より訂正を先に行います。Googleの人を第一に考えた情報の案内も、根拠、正確性、作成者への信頼などを自己評価する視点を提供しています。E-E-A-Tの形式を整えることと、情報の安全性を確認することを分けないようにします。
架空例:一般情報と判断を促す助言を分ける
以下は架空の編集判断です。例Aは、家計の出費項目を整理する空欄表です。数値は入力例と明示し、個別の投資判断を促しません。例Bは、「この商品なら損をしない」と読者に投資を勧める原稿です。後者は根拠のない保証を削り、主張の適否を主題に合う担当者が確認する必要があります。
別の例では、利用者の体験談を「自分にはこう感じられた」と限定し、全利用者への効果保証にしません。ただし限定表現を付ければ危険な助言が許されるわけでもありません。実際に促す行動と内容の正確性を評価します。
公開後の訂正・更新と編集記録
リスクと確認担当を明確にすると、定期更新でも優先度を判断できます。
編集台帳 | 記入欄 |
|---|---|
主張と読者が取る行動 | ____ |
想定される危害・影響範囲 | ____ |
一次資料URL・対象法域・確認日 | ____ |
検証者・確認した範囲 | ____ |
訂正・公開判断・次回確認 | ____ |
重大な誤りが分かったときは、読者に必要な訂正を分かる形で示します。検索順位の回復を約束せず、まず有害な情報を残さないこと、根拠と責任を説明できることを優先してください。
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