SEO外注の費用をどう比べる?見積もりの内訳・依頼範囲・会社選び

2026年7月1日

著者: 与謝秀作
SEO外注の費用相場と会社の選び方|失敗しない依頼のポイントを解説

SEO外注の費用は、金額だけでなく、診断・提案・実装・記事制作のどこまで含むかをそろえて比較します。月額が安く見えても開発や取材が別なら総額は変わり、実装込みでも対応時間に上限があれば追加費用が生じます。根拠のない一律相場に頼らず、成果物と責任範囲を確認するための手順を整理します。

SEO外注の費用は「何をどこまで」で比べる

最初に、何を改善したいのか、対象URLと事業上の目的を言葉にします。「SEOを全部」ではなく、商品ページの情報不足、クロール上の問題、記事の役割重複など、相談したい範囲を示します。調査前に原因を決めつける必要はありませんが、事業と対象の境界は共有できます。

GoogleのSEO事業者選定ガイドも、施策の説明や監査、現実的な見通しを確認することを勧めています。検索順位を買う契約と考えず、事業者が納品・実施する作業と、検索や顧客の反応に左右される結果を分けて比較しましょう。

診断・提案・実装・制作の依頼範囲を分ける

同じ「内部対策」という項目でも、問題の列挙だけか、修正仕様までか、CMSや開発の変更までかで作業が違います。「内部SEO」と「テクニカルSEO」を別料金にしている場合も、重複する調査がないか、成果物単位で見ます。

工程

確認する成果物

責任分担の問い

診断

対象URL、問題、根拠、影響範囲

全件かサンプルか。調査できない範囲はどこか

提案

優先順位、修正仕様、受入条件

採否と実装判断は誰が行うか

実装

変更記録、確認結果、復帰方法

CMS・開発・デザインのどこまで担当か

記事制作

原稿、根拠、画像権利、編集結果

取材・校閲・翻訳・入稿は含むか

評価

条件を固定した実測と制約

成果定義とデータへのアクセスは合意できるか

提案の採択が遅れた場合や開発が別チームの場合も想定し、承認待ちの時間と納期の扱いを決めます。担当が不明な施策を納品件数だけ増やしても、実行にはつながりません。

月額・スポット・成果報酬の確認項目

月額契約では定例回数、対応時間、対象サイト、繰越の可否を確認します。スポット診断では納品後の質問や再検査が含まれるかを確認します。成果報酬では順位、流入、問い合わせのどれを成果と呼ぶのか、対象語句、計測期間、重複、対象外案件、帰属を明記します。

「最低半年が一般的」「大手ほど必ず高い」といった説明で契約条件を補わないようにします。最低期間、更新、解約通知、返金、追加依頼は見積書と契約で個別に確認します。成果が不確実であることと、納品責任が曖昧でよいことは別です。

仮定の見積もりを6か月総額へそろえる

以下は市場相場ではなく、すべて税抜の架空の教材です。6か月という期間も比較のための仮定で、SEOの成果が出る期限ではありません。

見積もり

初期費用

月額

6か月総額

含む範囲

A(仮定)

100,000円

80,000円

100,000+80,000×6=580,000円

診断と月次提案。CMS・開発実装は別

B(仮定)

0円

120,000円

0+120,000×6=720,000円

診断と月次提案、毎月6時間の実装枠。超過は別見積もり

この差額140,000円だけでAが得とは言えません。Bの実装枠は6時間×6か月=36時間ですが、何を実装できるか、承認待ちや作業持越しをどう扱うかが必要です。Aを選んだときの自社開発時間も比較に入れます。

広告媒体費、有料ツール、取材、記事制作、別途開発、画像、税が含まれるかを各見積もりに追記します。この例はそれらを自動的に含むものではありません。利用予定のツールを二重契約しないよう、既存契約も棚卸しします。

依頼書に書く目的・対象・成果物・検収条件

架空の300ページのB2Bサイトを想定します。対象は日本語の商品・サービスページ、目的は検証済みの有効商談です。初月の成果物は問題URL一覧、優先度、根拠、修正責任者。以降は月次の採択施策と変更・検証記録とします。

依頼書の欄

教材用の記入例

対象

日本語の商品・サービスURL。英語や採用ページは別見積もり

受入基準

対象URL、変更前後、確認方法、担当、納期がそろう

実装

自社が承認し、合意した範囲を外注先が変更

制約

現行URLと初回公開日は原則維持。転送は別途判断

成果評価

有効商談の定義と重複除去を確認してから測る

商談が増えたかと、合意した成果物が納品されたかは別の欄にします。納品物の不備を不確実性で済ませず、逆に市場変動をすべて作業不履行と断定しないためです。

会社選びで確認する説明責任と実績

実績紹介では対象、期間、変更内容、比較条件、外部要因を聞きます。増加率だけでなく元の実数、広告との混在、対象サイトの違いを確認します。他社の実績が自社へそのまま再現するとは限りません。説明できない順位保証や、不透明なリンク獲得を含む提案は慎重に判断します。

Googleのスパムポリシーは順位操作を目的としたリンク等を扱っています。「独自ノウハウ」という名称だけで作業の開示を省かないようにします。外注先が行うこと、自社が承認すること、行わないことを確認できる比較台帳にしてください。

契約前の権限・所有権・解約・追加費用

アカウントは自社が所有し、診断には読み取り権限から始め、実装に必要な範囲だけ編集権限を検討します。記事・画像・計測データの利用権、再委託、保管、契約終了後の引き継ぎ形式も確認します。担当交代時に情報が消えない構成が必要です。

  • 追加費用が発生する作業と承認の方法。
  • 変更前の記録、問題時の停止・復帰担当。
  • 契約更新・解約通知と残作業の扱い。
  • 原稿・URL一覧・設定履歴・データの受け渡し。

権限付与と具体的な変更実行は同じ判断ではありません。実装内容をレビューできるよう、予定URLと変更点を先に共有してもらいます。

公開後は作業の検収と事業成果を別に評価する

月次台帳では、納品、承認、実装、インデックス状態、検索表示、検証済み問い合わせを別列で追います。GSCの検索パフォーマンスとGA4のランディングページ分析は対象と数え方が異なるため、クリックと入口セッションを同じ値として扱いません。

言語、期間、自然検索条件、本番ホストをそろえ、登録や商談は成功条件と重複を確認します。計測が未整備なら未測定と記録してください。まず同じ依頼書を候補へ提示し、総額、含む作業、担当、検収条件を横並びにすると、金額の背景を判断できます。

次に確認する内容に合わせて、SEOツールの比較と選び方|目的・データの違い・無料範囲で判断、SEOリライトの手順|記事の選び方・変更記録・効果の確かめ方、ブラックハットSEOとは|違反例・正当な施策・対処の判断、外壁塗装業のSEO対策|地域ページ・施工事例・問い合わせ計測の実務も参照してください。

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