Search Consoleの検索パフォーマンス|指標・絞り込みと改善手順

2026年6月23日

著者: 与謝秀作
検索アナリティクス(Search Console)の使い方|指標の見方と改善活用法

Search Consoleの検索パフォーマンスは、Google検索でサイトがどのように表示され、クリックされたかを調べるレポートです。旧名称の「検索アナリティクス」で探している方も、現在の検索結果レポートを起点にできます。数値の意味、ページと検索語句の関係、見えないデータの制約を押さえてから、記事を改善する仮説を立てましょう。以下は2026年10月11日確認の公式資料に基づきます。

検索アナリティクスと現在の検索パフォーマンス画面

対象サイトのプロパティを選び、検索結果のパフォーマンスレポートを開きます。まず期間と検索タイプを確認し、比較やページ・クエリの絞り込みが残っていないかを調べてください。別サイトや別条件の値を、その記事の実績として扱わないことが基本です。

検索タイプや利用できる絞り込みは画面で確認します。ウェブ、画像などを混ぜず、ウェブ内で追加の区分が使える場合も、その選択状態を記録します。記事別に見るときは、言語を含めた正確なURLを固定します。サイト全体のグラフが伸びても、対象記事の改善を直接示すものではありません。

クリック・表示・CTR・平均掲載順位の定義

指標

読む内容

注意点

クリック

検索結果からサイトへ進む操作の計測

GA4のセッションや登録人数とは異なる

表示回数

検索結果に表示された回数の計測

表示とみなす条件は結果の形式等で異なる

CTR

クリック数÷表示回数

分母と分子を同じ条件にする

平均掲載順位

対象の表示で記録した順位の平均

現在の順位や全検索者の固定順位ではない

Googleの表示・順位の定義では、検索結果の形式や表示位置によって扱いが変わります。すべての検索結果を「スクロールされなくても必ず表示」と一律に説明しません。順位も、サイトやページの集計で対象となる最上位の結果を踏まえた平均として読みます。

次は重みを説明する架空例です。AとBを同じ定義の集計単位とすると、合計CTRは14÷1,000=1.4%で、1%と5%の単純平均3%ではありません。順位も下表の前提なら表示回数で重み付けし、(900×10+100×50)÷1,000=14になります。実レポートでは同一条件・集計方法かの確認が先です。

行

表示

クリック

CTR

平均順位

A

900

9

1%

10

B

100

5

5%

50

同じ定義で統合

1,000

14

1.4%

14

ページとクエリを同じ条件で絞り込む

  1. 期間、検索タイプ、国、端末などの条件を記録する。
  2. ページタブで対象URLを選ぶか、正確なURLのフィルタを設定する。
  3. ページの絞り込みを維持したままクエリタブへ移動する。
  4. 見える語句と表示・クリック・順位を保存し、そのURLとの対応を記録する。
  5. 別URLや別言語を調べるときは、残った条件を確認してから切り替える。

サイト全体のクエリ一覧に語句があることだけで、特定記事がその語句で表示されたとは断定できません。グループ化と絞り込みの公式説明を踏まえ、ページを絞って語句を確認します。正規URLへまとめられるデータもあるため、似たURLが並ぶ場合は正規化や集計対象を調べます。

正規表現と国・端末・検索タイプの使い分け

Search Consoleの正規表現フィルタはRE2の構文を使います。通常は大文字・小文字を区別しないので、区別する必要があるときは公式案内の指定方法を確認します。複雑な式から始めず、想定する一致例と不一致例で検証してください。

架空の目的

正規表現の例

確認すること

guides配下のURLを選ぶ

^https://www[.]example[.]com/guides/

^で先頭を指定。対象ホストや言語の違いを含めて確認

analyticsまたはmeasurementを含む語句

analytics|measurement

部分一致。語句全体がその単語だけとは限らない

単語guideだけを選ぶ

^guide$

^と$で全体を限定。複数語の語句を含めない

国や端末ごとの違いを見るなら、まず一つの条件を変えて比較します。モバイルの増加と平均順位の変化が同時に起きた場合、全体の構成比が変わった影響も考えます。検索タイプを途中で変えた集計や、言語の違うURLを混ぜた表では、改稿の評価が曖昧になります。

表示・CTR・順位の変化から改善仮説を立てる

観測

別の説明も検討する

次の確認・改善案

表示が増え、クリックが少ない

検索意図や順位、端末の構成が変わった

ページ別の語句を見て、冒頭とタイトルの適合を確認

CTRが下がった

低い順位の表示が増えた可能性

同じ語句・端末・順位の状況に近づけて比較

平均順位が変わった

対象語句や表示の構成が変わった

主要なページと語句の組を追い、単一順位と誤認しない

表示の行がない

匿名化、対象期間、行数や集計の制約

登録状況は別のURL検査等で確認する

順位が一定の位置より下なら必ずクリックがない、タイトルを変えれば必ずCTRが上がる、といった基準は置きません。見える語句が求める内容と本文の回答を照合し、必要な説明、比較表、具体例を足す仮説にします。本文だけでなく、技術条件や検索需要の変化も候補として残してください。

改稿前後の比較とGA4・匿名化の限界を記録する

比較表には改稿日、同じ日数の前後期間、対象URLと言語、検索タイプ、国・端末、フィルタを記録します。季節性や他施策もあるため、前後差を改稿だけの因果効果と断定しません。少数のクリックでは率の伸びより、表示が出たURL数や実数の変化を示す方が判断しやすくなります。

Search Consoleのデータの説明とエクスポートの制約に沿って、匿名化されたクエリや行数の制約を記録します。見える語句の合計がページ合計と一致しなくても、隠れた語句を推測しません。見えるsite:検索は別に示し、それだけを引いて一般検索の完全な合計が得られるとは考えません。

日次データのSearch Consoleは太平洋時間、GA4はプロパティの設定タイムゾーンという違いも確認します。検索クリックとGA4の自然検索入口セッションは、定義・計測・同意等が違う別系列です。両者の差をそのまま離脱や登録率と計算せず、登録成果は成功条件と重複、本番・認証やアプリ遷移まで検証したデータで評価します。未整備なら未測定と記録してください。

次に確認する内容

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