GA4の参照元/メディアとは?スコープとリファラーの違い

2026年7月7日

著者: 与謝秀作
参照元とは?GA4での意味と確認方法・直接(direct)との違いを解説

GA4の「参照元/メディア」は、どこからどの手段で流入したと判断されたかを表します。前ページのURLであるリファラーと似ていますが、同じ情報ではありません。さらに、初回ユーザー、セッション、キーイベントの帰属では答える問いが異なります。流入分析で混乱しないよう、用語、スコープ、確認するレポートを順に整理します。

参照元(source)・メディア・page referrerの違い

参照元(source)はgoogleやnewsletterのような流入元の名前、メディア(medium)はorganicやemailのような手段です。Page referrerはpage_referrerを基にした前ページURLで、ブラウザなどからその情報を得られなければ空になることがあります。URLそのものと、流入元として処理された名前を区別してください。

項目

説明用の値

読み方

Source

newsletter

キャンペーンで指定した流入元の名前

Medium

email

指定した流入手段

Session source / medium

newsletter / email

そのセッションの獲得元

Page referrer

前ページURL、または値なし

イベントが持つ直前ページの情報

メールのUTM付きリンクは、前ページURLがなくてもsourceとmediumを指定できます。逆に内部ページのURLがreferrerにあっても、そのページが新しい集客元になるとは限りません。公式のディメンション定義で使う項目名を確認します。

First user・Session・接頭辞なしSourceの使い分け

初めて獲得した経路を知りたいならFirst user source/medium、セッションの入口を知りたいならSession source/mediumを使います。接頭辞なしのSource/Mediumはイベントスコープのキーイベント帰属を扱うため、同じ表へ並べて同じ意味の流入数として読めません。

問い

選ぶ軸

主な読み方

初回にどこから獲得したか

First user source / medium

初回獲得経路に基づくユーザー分析

どの経路がセッションを獲得したか

Session source / medium

セッション数などを比較

どの接点へキーイベントを配分したか

Source / Medium

選択したモデルによる貢献度

流入元スコープの公式説明によると、レポートのアトリビューションモデルを変えてもFirst userやSessionの値は変わりません。ユーザー、セッション、イベントの数を人数へ一律に読み替えないことも重要です。

トラフィック獲得でセッションの参照元/メディアを確認する

トラフィック獲得レポートで表の軸を「セッションの参照元/メディア」にします。メニューの所属はレポートコレクションによって異なるため、名称とディメンションを手掛かりに探します。まず期間とプロパティのタイムゾーンを確認し、指標はSessionsとEngaged sessionsなど目的に合うものを選びます。

  1. 入口を見る表はSession source / mediumとSessionsを固定する。
  2. 複数ホストで同じプロパティを使う場合はHostname条件を確認する。
  3. 自然検索だけを見るならOrganic Searchの条件を明記し、全経路と分ける。
  4. 前ページURLを調べる別表ではPage referrerとevent_nameを使い、page_viewなど対象イベントをそろえる。

イベント数は流入数ではありません。1セッション内に複数の閲覧やクリックがあるため、セッション経路別のイベント数をそのまま「何人来たか」と報告しないでください。

架空の複数回訪問でスコープごとの値を読む

次は同じユーザーとして識別できる条件での架空例です。最初にgoogle / organicで訪問し、別セッションでnewsletter / emailから再訪、その後URLを直接入力して訪問したとします。ブラウザの情報やルックバックなどの条件も結果に影響します。

訪問

First userの読み方

Session・キーイベントの読み方

初回:自然検索

google / organic

初回セッションはgoogle / organic

別セッション:メール

初回獲得元はgoogle / organic

当該セッションはnewsletter / email

後日:直接入力

初回獲得元は同じ

セッション帰属では有効な過去の非Direct接点へ帰属する場合がある。キーイベント配分は選択モデルで別判断

セッションの帰属は非Directのラストクリックとルックバックを考慮します。3回目の操作が直接入力だからSession sourceも必ずDirectになる、とは言えません。キーイベントの小数配分と、3訪問・1人という数え方も別です。

Direct・not set・Unassignedを切り分ける

(direct) / (none)は明確な流入情報を得られない場合に使われ、ブックマークや直接入力のほか、計測情報が失われた経路も候補になります。ただし、referrerが空でもUTMや過去接点によってDirectにならない場合があります。Directの公式説明を参照してください。

(not set)は選んだディメンションの値がない状態、Unassignedはチャネル分類の規則に合致しない状態です。Source/Mediumの文字列、チャネルグループ、ブラウザの前ページ情報を別々に調べます。Directの割合だけを下げることを分析の目的にはしません。

UTMと自動タグ:送信から着地まで確認する

メールや管理できる外部キャンペーンではutm_source、utm_medium、utm_campaignを一貫して設計します。大文字小文字や媒体名の表記を統一し、リンク元、短縮URL、転送、最終着地の順に値が残るか確認します。Google広告の自動タグを使う場合はクリックIDと連携を別に点検し、手動UTMを無計画に重ねません。

GoogleのURL作成ガイドに沿ってPage locationでも着地URLを確認します。Landing page + query stringではUTMが省かれる場合があるため、その表示だけで「送信されていない」と結論しません。また、内部リンクのUTMは流入分析を混乱させます。GA4はセッション中のキャンペーン変更で必ず新しいセッションを開始する仕様ではありません。

クロスドメインと不要参照元の役割を分ける

referralが出たらすべて除外するのではなく、そのドメインの役割を確認します。外部ブログからの紹介は通常の集客経路です。自社の別ドメインをまたぐ計測なら識別子をつなぐクロスドメイン設定が必要かを調べ、決済サービスの戻りなら不要な参照元として扱う目的を確認します。

見えたドメイン

次に確認すること

一括除外の問題

外部ブログ

実際の紹介リンク

有用な集客元が分からなくなる

計測対象の別ドメイン

同じストリーム、_gl、タグ

参照元を隠しても識別子はつながらない

決済・認証サービス

戻り経路と不要参照元の必要性

成功計測の不備を隠す可能性

同じサイト

タグとcookie domain

実装不備の診断を飛ばしてしまう

不要な参照元とクロスドメイン計測は目的が異なります。参照元の扱いを変えることと、ユーザー識別子を引き継ぐことを分けてください。

分析条件と計測の限界を記録する

分析結果には期間、タイムゾーン、ホスト、国・端末、スコープ、指標、同意やタグの変更日を添えます。同じパスが別ホストにも存在する場合、パスだけの集計を本番サイトだけの実績と断定しません。計測されない経路や識別が途切れる条件も残します。

登録や購入を評価する場合は、成功条件、重複、キーイベントの計数方法、認証や別ドメインへの遷移を検証します。未確認のイベント件数を登録人数へ読み替えず、測れていない成果は未測定と記録してください。まず入口を知りたいのか、初回獲得か、キーイベントの配分かを決めると、適切な参照元の軸が選べます。

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出典・仕様の確認日

仕様は2026年10月12日に以下の一次資料で確認しています。画面構成は権限やレポートコレクションによって異なります。

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