リンク切れの調べ方と直し方|404・移転・一時障害の判断表
2026年7月13日
著者: 与謝秀作
リンク切れは、まず「本来そのページが必要か」を確認して直します。移転した重要記事、正式に廃止したサービス、一時的なサーバー障害では適切な対応が違います。エラーの数だけを減らすのではなく、読者が目的の情報へ進める状態を取り戻しましょう。
リンク切れとは:内部・外部・被リンクを分ける
内部リンクは自サイト内、外部へのリンクは他サイト、被リンクは他サイトから自サイトへ向くリンクです。内部・外部へのリンクはリンク元を編集できますが、被リンク元は通常自分では編集できません。外部から古いURLへ来る読者には、移転先がある場合に自サイト側の転送で対応します。
クリック後に情報が見つからない状態には、URLの誤入力、削除、移転、アクセス制限、障害があります。画面に「見つかりません」と書かれていてもHTTP応答が200なら、実際の応答も確認する必要があります。一般的な404があることを、サイト全体への一律のペナルティと考える必要はありません。一方、そのURL自体が取得できず検索結果から外れる影響は別です。
404・410・403・5xx・一時障害の違い
404は見つからない、410は削除されたことを示します。必要なページが誤って404になっていれば修復対象ですが、代替のない正式廃止なら適切な応答になり得ます。403はアクセス拒否、5xxはサーバー側の問題であり、削除と同じ対応にはしません。Googleによる扱いはHTTPステータスコードの公式説明を参照してください。
確認した状態 | まず確かめること | 対応の方向 |
|---|---|---|
404・410 | 必要な情報が別URLにあるか | 誤りの修正、適切な転送、または廃止維持 |
403 | 公開ページか、認証が必要か | 意図した権限かを担当者へ確認 |
5xx・タイムアウト | 一時障害か継続障害か | 復旧と再確認を優先 |
200だが内容なし | エラー画面だけ返していないか | 内容または応答コードを修正 |
リンク切れを探す:クロールとSearch Consoleの役割
小規模なら重要導線をブラウザでたどり、ページ数が多ければ許可されたクローラーでリンク元・実際のリンク先・応答・最終URLを一覧化します。自動取得が拒否されることもあるため、検出結果をすべて削除済みと決めず、必要な範囲を手動で確認します。外部サイトへの負荷や利用条件にも配慮します。
Search Consoleのページのインデックス登録レポートは、Googleが把握する自サイトURLの状態を調べる資料です。リンクレポートも全リンクの完全な監査台帳ではありません。外部への発リンクの生存確認や、Googleがまだ知らないリンク切れは、サイト側の点検と組み合わせます。
重要度を決める:導線・利用頻度・移転の有無
最優先は申込み、購入、問い合わせ、重要な説明に進めないリンクです。次に実際の利用がある導線、ナビゲーションや複数記事から参照されるページを確認します。被リンク数だけで判断せず、リンクの文脈と移転先の内容が一致するかを見ます。
- 重要導線:目的の操作を最後まで行えるか。
- 移転済み記事:同じ質問に答える新URLが存在するか。
- 外部の根拠資料:同じ発行元の更新版に差し替えられるか。
- 廃止情報:読者に終了理由と次の選択肢を案内できるか。
「多くの404をゼロにする」だけを目標にすると、無関係なトップページへ一括転送する誤対応が起きます。直す対象と正常な廃止を台帳で分けてください。
URL修正・恒久転送・削除を選ぶ判断表
状況 | 同等の代替 | リンク元の処置 | サーバー側の処置 |
|---|---|---|---|
URLの打ち間違い | 正しいページあり | 正しいhrefに直す | 必要なら誤URLへのアクセスも確認 |
恒久移転 | 同等ページあり | 新URLへ直接更新 | 301または308を検討 |
正式廃止 | なし | 削除・終了案内に変更 | 404または410 |
一時障害 | 元ページを復旧予定 | 誤って全リンクを削除しない | 原因を修復して再確認 |
権限403 | 非公開が目的 | リンクの対象読者を明記 | 認証・権限の意図を維持 |
恒久転送は移転を伝える手段です。Googleのリダイレクトガイドに沿って内容が対応する転送先を選びます。転送すれば失った順位や評価が必ず戻るという保証はありません。
架空例:移転記事と廃止サービスを別々に直す
以下は架空例です。旧ガイド /guide-old/ と新ガイド /guide-new/ が同じ手順を説明しているなら、旧URLから新URLへ1段の恒久転送を設定し、メニューと関連記事は新URLへ直接更新します。転送先の本文と応答が正常であることも確認します。
別の架空例では、/service-retired/ のサービスが終了し、代替商品はありません。この場合は無関係な商品へ転送せず、404または410を返す方針を検討します。エラーページにはサイト内検索や主要分類への案内を用意し、購入できるように誤認させません。終了のお知らせ自体に継続的な価値がある場合は、案内ページを独立して残す判断もできます。
修正後の確認とリンク台帳の運用
修正後は元のリンクをクリックし、応答、各転送段、最終URL、本文、主要操作を再確認します。自分がログインした状態だけでなく、対象読者と同じ状態で試します。Googleがたどれるリンクの説明も参考に、表示上の文字と実際のhrefの両方を確かめてください。
リンク元・アンカー | 実href・応答 | 最終URL・分類 | 担当・修正日・再確認 |
|---|---|---|---|
/help/・設定ガイド | /guide-old/・301 | /guide-new/・移転 | 編集担当・記入日・200と本文一致 |
[記入] | [記入] | [記入] | [記入] |
台帳には外部資料の発行元と確認日も添えると引き継ぎやすくなります。点検頻度は更新量と重要導線に合わせ、公開・移転・削除の作業とセットでリンク元も確認しましょう。
次に確認する内容に合わせて、301・302・307・308の違い|SEOリダイレクトの選び方と確認表、検索順位が下がった時の調べ方|実績・登録状態・変更履歴の切り分け、canonicalタグの設定と確認|重複URL・noindex・転送の違いも参照してください。


